eiga's Review
観た映画の感想を残す個人的な映画メモ

大学生の花は「おおかみおとこ」に恋をする。やがて二人は新しい命を授かりつつましく幸せに暮らす。花が子供を産んでしばらく経ったある日、おおかみが川で死んでいるのをごみ収集車の人が袋に入れる所を花が見掛け愕然とする。花は一人で子供二人を育てる事となる。出産は、病院でも助産婦を呼ぶでも無く自力で産んだ。生まれて来る子供が人間の姿と限らないからだ。
花と子供たちはアパートで暮らしていたのだが、子供が怒ったりイライラしたりするとすぐにオオカミに変身してしまう為に、動物を飼っていると思われ、人けのない所に引っ越しをする。山奥の廃屋で地元の人達も住むには不便だと言う所に人が来た為に地元の人達からも変な目で見られるが、しばらくすると地元の人達とも仲良く接することが出来て助け合って暮らすようになる。

花の子供、女の子のお姉ちゃん（雪）が小学校に行く年齢になり、学校に行きたい！学校に行きたい！とせがむようになる。絶対にオオカミにならない事を約束に学校に通うようになる。弟の（雨）は雪のようにヤンチャでは無く大人しい性格の弱虫な男の子。だがある日カワセミを捕まえようとした時に川へ落ちて死にそうになった事をきっかけに雨は変わった。

ある日の事、雪が学校に行く時に雨が「今日はお母さんと一緒にいろ」と言うが雪は学校へ行ってしまった。その日の天候は変わりやすい天気で途中嵐となり学校も途中で終わり、学生たちは体育館で迎えに来るお母さんたちを待っていた。その時弟の雨は、この所の天候で山にいる自分の先生である山の主のオオカミが怪我をしてしまい、このままでは死んでしまう、との事で仲間のオオカミ達が心配で山へ行ってしまった。それを追い掛ける花なのだが雨を追い掛ける事が出来ずに倒れてしまう。

その時花の旦那「カレ」が出て来て大通りに花を運んでくれた。花が目を覚ました時カレの姿はオオカミとなった雨だった。花は雨を呼び止めるが雨は行ってしまう。雨は山を駆け上り遠吠えで花に別れを告げる。

雪は学校の体育館で同級生の男の子に自分の本当の姿を見せる。過去にその男の耳をひっかいて怪我をさせた事がある男の子だ。その男の子は転校生で、花に「犬を飼っているのか？獣の臭いがする」と言われた為に花は男の事を避けるようになっていた。花が自分の本当の姿を見せたら男の子は「知っていたよ」と言う。